2012年10月30日火曜日

落ち葉

今年はちょうどいい季節があっという間に通り過ぎるようです。
 
毎年この季節になると、弊社の前を通る第二産業道路沿いに植えてある木の剪定をします。
おそらく落ち葉に対するクレームが出ないよう、行政がおこなっているものだろうと思います。
道路のクレームと言えば、今年の夏にも良いクレームありましたが・・・こちら
 
こちらに引っ越してきて3回目の秋ですが、これまでは道路の向こう側から剪定されていました。
並木が終わる遥か遠くまで行ってから戻ってくるので、こちら側をやってもらうまでには何日も掛かってしまい、落ち葉の処理が大変でした。
 
それが、今年はこちら側から剪定しています。
これも誰かのクレームからの変化なのでしょうか。
 
 
 
下からノコギリで切っていき

 だんだんと上がり
 
 上からと下からの二手に分かれて作業しますが
下からの人は、ただの木登り状態です。。。
 
 20分ほどの作業でしょうか
見事に葉っぱが無くなりました
 

木を切る人 
下で木をまとめる人 
通行人を誘導する人 
道路をブロアーでキレイにする人 
 
 
 
切り終わって山のようになったものを後方の青いトラックに詰め込んで、次の木に移動していきます。掃除や詰め込み作業の時には、切る職人?さんは次の木の作業に入っていて、誰にも休む間が無く作業が続きます。
 
見事な流れ作業を、毎年感心しながら見てしまいます。
 
 

2012年10月29日月曜日

本と映画

土曜日は朝から歯科医院へ行き、翌週の印象採得の立ち会いや、イミディエイト・ローディングの立ち会いなどの日程調整などをしてきました。

日曜日は読書と映画に浸りました。
読書は「ナミヤ雑貨店の奇跡」をサラッと読み、その後は「徳川家康」の続きを読み進めました。
「徳川家康」は17巻までしか買っていなかったので、また追加で買い足しをし、18巻ではとうとう関ヶ原の戦いに時間が進みました。あっという間に読み進み、今は三成が捉えられたところです。


昼過ぎには久しぶりにユックリとした食事に出掛け、出掛けついでに映画館に立ち寄り「ツナグ」を観ました。「ツナグ」は本のとき紹介しています。 こちら

yomyomに連載されているころから知っていたので、映画になると聞いた時には複雑な感じがしました。小説で知ったものを映像で観ると、ほとんどの場合ガッカリするからです。

ですが「ツナグ」の映画は、そういった意味では完全に裏切られました。

最初から最後までなるべく小説を忠実に映像化しているようで、そのおかげでか読んでいるからこその細かな空気感までも心深くに感じ入ってきてしまい、終始涙が止まりませんでした。

小説で「一番良い」と思っていた物語と、映画で「一番良かった」と感じた物語は異なりましたが、それはそれで面白いとも思っています。
興味のある方は、是非小説を読んで映画を観て頂けたらと思います。
(ハンカチとティッシュを忘れずに)

生きざまを考えさせられます。








 

2012年10月26日金曜日

木曜~金曜と

昨日は完璧にブログを放棄してしまいました。。。

昨日の午後は埼玉の技工士学校研究科の講義を3時間にわたって行い、そのまま品川のノーベルにトミー山下氏の講義を受けに行ってきました。品川への道のりは首都高のラッシュに重なってしまい、異常に疲れてしまいました。

山下氏の講義はエステティックゾーンにおけるサブジンジバルカウンターの形状と、アバットメントやプロビの材質、工程を、余すことなく紹介していました。

今日は夕方から和田精密の桑鶴さんに弊社にお越しいただき、和田精密の商品であるBioNaのデモをしてもらいました。

アチコチのシミュレーションソフトは見せていただいているつもりですが、BioNaは技工所の和田精密が開発に携わったというだけあって、技工のことをとても良く考えて作られているソフトだと思いました。

何のために、何から考えられて作っているか?という方式などの問題ではなく、全ての工程で「こうだったら良いのに」というものが備わっている万能ソフトのように感じました。

もちろんソフトが凄いからどした、と言われればその通りですが。。。

システムとして「要らぬ苦労」を極力無くすことができる、凄いモノがあるんだな!と思いました。


 

2012年10月24日水曜日

ラボ ソニックカッター

先日デュアルフォーマーのデモをやっていただきました。  こちら

デュアルフォーマーの能力は流石のものがありましたが、見事に適合した3mmのハードをカットするとなると相当な労力が必要になります。



(実際の弊社での臨床ケースでは1.5~2.0mmのハードを多用しているので、3mmとなると少々現実離れしている厚みではありますが。。。)

そこで、先日の大栄歯科産業さんの計らいで、世界のナカニシの「LABO SONIC CUTTER」を借りることが出来ました。【技工用超音波カッター】


こちら本体で、強弱が調整可能です


こちらがカッターの刃部分 3mmのハードを2枚カットしていきます

スプリント材の厚みを実測したところ
 
 
キッチリと3mmあり、ハサミでのカットは不可能ですし、カーバイト、ジスクなどによるカットも、3mmのハードとなると至難の業です。
ラボソニックカッターは、石膏、プラスチック、ワックス、印象材、ゴム等をスムーズにカットできるという商品ということなので、実際に試させていただき動画で撮影してみました。
 
3mmハードをカットしている動画です【音が出ます】
 
 

カットし終わったもの

3mmハードを2枚カットした後の刃先の状態



超音波カッターではありますが刃先にはいくらか熱が出るようで、カットしているスプリント材からは煙が出ます。が、スプリント材に触れてみると、ほとんど熱さは感じません。
刃先は熱いようですが、スプリント材には伝わらないようです。

しかし、2枚目の途中あたりからはハンドピースが熱くなってしまい、作業が続けられなくなるほどでした。個体差かはわかりません。

連続使用の際は注意が必要かもしれないと思いました。


それでも、これまでにも似たような超音波カッターは使ったことがありましたが、ナカニシ製品のような切れ味は一度も味わったことがありませんでした。

同じ名の商品でも、流石に世界のナカニシでした。

2012年10月23日火曜日

DICOMデータの活用

今日は夕方から、浦和の黒崎先生と、岩瀬の鈴木さん、そしてサイバネットシステム株式会社の村上竜一さんがみえました。




サックス奏者、岩瀬の鈴木さんも参加
 
 

世界の歯科用CT販売の25%が日本で売れていて、日本の歯科医院の4%がCTを導入していて、東京だけに限ると5%の歯科医院がCTを導入しているそうです。

今はまだDICOMデータの活用のほとんどはインプラント治療のためだと思いますが、これからは歯周病、矯正、根管治療、抜歯、咬合治療、補綴治療などに使われるようになるかもしれません。

ビュアーソフトも、無料のものからハードに添付されてくるもの、インプラントメーカーのものからビュアー専門のソフトなどなど、色々あります。
データを扱うたびにお金を払わなくてはならないというのもありますが、今では買値に永久ライセンスが含まれていて、購入後は一円も掛からないというものもあります。

見えても活用できないとなると宝の持ち腐れになってしまいますが、活用できるシステムが出来上がるとなると、それは相当な武器にもなるうるのではないかと思っています。


この写真はビュアーソフトで左右の下顎頭を3D表示したもので、データは基本的に同じものですが、左右でビュアーソフトが異なります。ソフト名は書きませんが、ソフトによって質感の見え方にはそれなりに差が出ます。


 

2012年10月22日月曜日

週末のセミナー

土曜日は学校の評議委員会、日曜日は夕方から品川のノーベル・セミナールームで催された
中村社綱先生のPlanning教室に参加してきました。

中村社綱先生のセミナーは初めてでしたが、冒頭から飛行機内でのちょっとした出来事を面白くお話され、フワッと和やかな雰囲気を作り出してから、ご自身の臨床ケースでパピーラをいかに作るか?という問題に対して、どのようにアプローチしているか、と話を進めて行きました。

エステティック領域でのインプラントのポジショニングについては、過日の東京歯科の武田先生と同じく、いかにして唇側の組織を厚く残すかというようなことを言っていました。。

また、臨床相談ケースということで、私と一緒に伺った先生のAll-on-4のケースを診断していきましたが、聞いていてため息が出るばかりでした。
言葉、指示の一つ一つが精度が高く、それなのに全ての言葉、指示を何度も確認しながら進めていく姿は、見ていて感動すらおぼえました。

中村先生のセミナーに集まった先生たちには、それぞれご自分の教室をもつ「塾長」と呼ばれる先生が多く、例えば「骨」について「○○先生、意見をお願いします」というと、○○先生はCT画像を診ながら所見を述べていき、例えば「薬」について「○○先生、意見をお願いします」というと、その先生は薬について細かく意見を述べていくといった具合に、色々な得意分野を持ったスペシャルな先生たちが集まっていたようです。

感心するばかりのセミナーでした。。。

 

2012年10月19日金曜日

週末のこと

今日は木曜日ですが、やっと自分の日曜日の報告に辿り着きました。

土曜、日曜とJPIのコースの3日目、4日目でしたが、前述のように土曜日だけ参加させていただき勉強してきました。ちょっと腑に落ちない部分もいくつかあるので、5日目のあとの懇親会には参加して、杉元先生と話ができたらなと考えています。

日曜日は午前中に大宮で患者さん向けのインプラント説明会でした。
時間や費用も掛かったりと企画運営する先生にしても大変なことが多いでしょうが、チーム医療として真摯な姿勢を伝えることもできると同時に、説明会をキッカケにして新規の患者さんが来院するという流れも出来上がっているので、可能な限り続けていっていただけたらと思います。

チーム医療などと紙面ではカッコいい表現の仕方をしますし、実際に確かにそういうものでもありますが、「勉強して医療レベルを上げる」や「インプラント説明会に参加して患者さんに歯科医療を伝える」など休日をいかに使って今後につなげるか?ということでは、正直な話をいうとマインドとしては衛生士さんは少々温度差があると聞きます。

私は最初から気にしていないので腹も立ちませんが、先生によっては「衛生士さんは勉強するのも日当をもらわないと行かない」という姿勢なので困る、と言います。

微妙なとこですね。



そして午後。
午後は八重洲で行われた咬み合わせ勉強会のプレセミナーに参加してきました。
小さ目の会場でしたが、全国から15名からの先生が集まり、ほどほどに盛況ではなかったかと思っています。出過ぎ注意報が発令されるなか、出過ぎますがご容赦くださいと前置きし、まとめたことを全力で話させてもらいました。










 

2012年10月17日水曜日

PRO IMPACT  ‐GC‐

今日の午前中は、GCからあの鹿島さんが見えました。



鹿島さんの専門はCAD/CAMとのことですが、今日いらしたのはGCから新しく発売された耐衝撃性義歯床用レジン「プロインパクト」の紹介でした。

今月の初めに取引先の先生から「強いレジンが出たんだってねぇ」と話をしていたばかりでした
 

単に硬くなったというものであれば、脆くなったともいえますが
プロインパクトは、そういう次元での進化ではないようです


パンフでは納品用の袋としても、液粉を混ぜる袋としても紹介していますが
センスの良い専用袋です

アクロンとの違いを実感してもらうための試験片で
この写真は既に割れた後のものです
 

そこで、どのくらい違うかを動画で撮りました
 

動画の最後では、見事に差が出たので、鹿島さんが嬉しそうな顔をしています♪


弊社でも先生に紹介しつつ、臨床で使ってみます。
特にレジン床で薄く作りたいなどは、チェアーサイドで強く実感するところなので、特性を生かした義歯作りに役立てられればと思っています。
 

KOデンタル60周年記念講演会  週末の報告(3)

第一線で活躍されている山崎長郎先生、内容正裕先生、小野善弘先生が、次の世代を担う若手の先生方を推薦し、講演を依頼する形で始まったKOデンタル創業60周年記念講演会。

■まずは、山崎先生と推薦した松本邦夫先生の講演。
秦の審美修復とは何か? それはEsthetic、Function、Stucture、Biologyが揃って初めて充たされるものであり、もちろん患者のニーズにこたえることも必要であり、そのためには治療計画が大事である。

補綴だけに頼るのか、矯正は必要なのか、チェック項目はミッドライン、アンテリアカップリング、インサイザルエッジポジション、歯冠幅径、ガムラインを診てゴールを決めていく。

今回は重度の歯列不正の治療ケースを数症例紹介していた。


■次に、内藤先生と推薦した高坂昌太先生。
咬合の要素はアンテリアガイダンス、ポステリアサポート、TMJスタビリティで成り立ち、咬合の観点からは垂直・水平的な顎位が大切である。
しかし天然歯は変化し続け、歯軸は前方傾斜しながら近心移動し、咬耗により咬合の接触関係も変化する。顎位が変われば歯周組織も変わる。それなのに顎位を一つに決めてしまうのには無理があるかもしれない。

動的な顎関節を時間軸の中での評価が必要であり、そのためにはCADIAXを用いて顎関節の動きをデータ化し、今この瞬間の顎位を診断するツールとして使用し、修復時に使用できる顎位に近づけることも大切である。

変化する天然歯列と変化しないインプラントが混在する歯列については、咬合を学び直す必要があるのではないか。


■最後に小野先生と推薦した松井徳雄先生
歯科治療の目標は天然歯の維持、機能させること。
実際に来院される患者は実に様々な問題を抱えている。それに対応するため、エンド、インプラント、外科処置、矯正などの多くのスキルを身に着けなければならない。
しかし、どんなに複雑なケースでも治療のベースとして大切なのは「歯周治療」である。
患者とのコミュニケーションは自分が話したつもりでも、伝わっていない場合が多いので、なるべく時間を掛けて説明をする。

それが患者との信頼関係に繋がり、よりよい治療につながるからである。




野崎裕介
 

2012年10月16日火曜日

JPI咬合セミナー  週末の報告(2)

朝日レントゲン東京営業所2Fにて、JPI咬合4日目が行われた。

 
【講義内容】
スタートは杉元先生の講義で始まり、ヘリカルCTと歯科用コンビームCTの画像がどのように作られるかの原理などが解説された。講義の後半には適正なアンテリアガイダンスの角度の説明もされた。
 
また、咬合や顎関節のことを正しく解析するためには帰納法の考え方により、複数の診断方法と併用して最終的な評価を考えることと、より多くの臨床結果を積み上げていく必要があるということを説明された。
 


 
 
講義のあとは受講生全員がCTを撮影してもらい、咬合器を用いた実習を行った。
CT画像と咬合器上の模型を基準平面に対して同じ状態にする方法は「なるほど」というものだった。
 
 
従来型の技工では画像は参考程度だったが、JPIでは咬合器上の模型と下顎頭が患者の歯列、顎関節とほぼ同じ状態となるということである。
 
今後、咬合治療が「手さぐり」ではなくなることを強く感じる一日だった。
 
 
 
佐野和也
 

 

2012年10月15日月曜日

JPI咬合セミナー  週末の報告(1)

前回(その1) その2 その3に引き続き
13日、14日と秋葉原と田町でJPI咬合セミナーに参加してきました。
(土曜日に現地からモバイルからアップしてみましたが、写真の大きさの設定が不適切だったようです)

正確には13日は私が参加し、14日は佐野が参加です。

陽も浅くなり、夕暮れの空も秋らしくなりました

13日は「患者さんが歯科医院に来る理由は?」から始まり、前回の復習で「咬合の再構成のための4要素」の話などを経て、フルバランスとは何のための咬合様式か、グループファンクションとはどのようなものを認める咬合様式か、適正な下顎位を整えた後での犬歯誘導とは具体的に何がどう優れているのか?と展開していきました。

何気なく書きましたが適正な下顎位を整えた後でなければ、やみ雲に犬歯誘導を付与しても優れたものにならない、というものを含んでいます。また、臼歯の咬頭傾斜角の無い補綴物の愚かさも、映像を通して感じるものがありました。
そして、実測による顆路傾斜に対するアンテリアガイダンスのあり方を、臨床実績に基づいてある程度明確に示していました。下顎頭の誘導方法から補綴物の製作方法、使用機材とその使い方などなど、何一つ「曖昧な表現」がなく「考え方だけ教えるので、後は君たちが試行錯誤しなさい」といったものが何もありません。

さらに、「内容も日々変化する可能性がある」という今の考え方に固執せず、良いモノは取り入れるという杉元先生の姿勢も素晴らしいと感じました。



後半では、重村先生が2通りのプロビの作り方を実演され、見ている先生方からは「見事」という声もあがっていました。また、これまでにプロビを納品したなかで、模型が破折していたことは一度もないとも言っていました。。。



 

2012年10月13日土曜日

JPI 咬合セミナー

今日も内容が濃く、とても勉強になります。

写真は昼休みの様子

2012年10月12日金曜日

CLEAR Resin (常温重合) その1

クリアーレジンと言えば透明レジンです。
加熱重合レジン、流し込み用の常温重合レジンとありますが、今回は即時重合レジンの話です。

これまでは特に選ぶわけでもなく、山八の「Re-fine Bright」を使用していましたが、あるドクターから「このレジン、ちょっと柔くない?」と言われたため、それならばTEKなどの技工物において物性で良い感触を得ているGCの「UNIFASTⅢ」が良いのではないか?と考え、更にUNIFASTⅢからはCLEARも出いているということで、それを使ってみようということにしました。

こちら、山八のRe-fine Bright

御存じ、UNIFASTⅢ
メーカー発表の物性は以下の通りです。
ちなみに、GCのUNIFASTⅢは取説に硬さの表記がなかったため電話で確認したところ、丁寧に教えてくれました。

  UNIFASTⅢ Re-fine Bright
硬さ 13.46HV 10HV0.2以上
曲げ強度 76.3Mpa 60Mpa以上


良いスプリントが出来るだろうと期待しながら作業をすすめていきましたが、途中から「ん?少し黄色くないか??」と思い始めましたが、模型も黄色だからそのせいか?などと思ったり、それでも模型の調整なども既に行っているため、後戻りも出来ず完成までもっていくと・・・

なんと、出来上がったスプリントは、やはり何気に黄色みがかっているではありませんか。


白い紙の上に置いて撮影していますが、微妙な色を写真で伝えるのは難しいようです。

例えば、石膏の黄色を拾ってしまった、操作時間が長くモノマーが劣化してしまった、などのテクニカルエラーなのか?と考えてみたり、コンタクトプライマーなどの溶剤で一拭きすれば色が落ちるんじゃないかと試してみたりしましたが、結局のところ変わりませんでした。

薄っすらと黄色いままです。
また、クリアーというベースのせいなのか、汚れた黄ばみに見えます。


そこで。

この差を再確認するために、正中を境にして右側にRe-fine Bright、左側にUNIFASTⅢを筆盛りしてみました。

写真左がわの右側が山八、写真右がわの左側がGC
(ちなみに、小筆は松風ですw)

時間、盛る量など、築盛の条件が合うよう、ある程度のエリアごと左右交互に盛りました





CLEAR Resin (常温重合)  その2

DUAL FORMER


スプリント材、軟質のマウスガード材の形成器ですが、吸引式の簡易型や加圧式の高級なものまで、最近では多くのメーカーが作っているようです。
有名どころのエルコプレスは良いけれど高いということで、ほぼ同じ方式のデュアルフォーマーを物色してみました。


アカサカ歯材社の計らいでデモをしにきてくださいました
 


エルコプレスとは異なり、シート材の形状を選びません

 貧相に見える電熱線ですが、「まず壊れない」とのことです
 
汎用性を高めるための砂だったり、小石だったり、ビーズのようなものだったり
しかし、これの取り扱いが面倒です
 
 

 吸引はシートの微妙な誘導にしか使われず
形成は加圧によって行われます
 

マウントしてある模型という、吸引タイプでは絶対無理という条件でも

加圧形成のため、そこまで入るの?といったところまで入ります。。。

 
試した材料はスプリント材(ハード)の3mmだったため、模型の形状も含め「一番厳しい条件」にしてみたつもりでしたが、驚くほどのフィットでした。(まだ外してませんが)

何を、何のために、ドコまでのモノが必要なのか?ということだろうと思います。
スポーツマウスガードを作るなら、これは良いなと思いました。

ハードのスプリント材を加工する場合は、適合と同じくらいに緩さというか、外しやすさも求められるので、ここまでビッタリするからには使い方に注意が必要だなと感じました。




後日ナカニシのソニックカッターを借りる予定になっているので、この3mmのハードを軽々とカットできるのか?も試してみたいと思っています。




明日、明後日は「JPI 咬合診断・治療 総合コース」ですが、私は明日だけの参加で明後日は佐野の出席になります。
私は、午前中は恩田、野口とインプラント説明会、午後は八重洲でプレセミナーへの参加です。
野崎はKOの講演会へ行く予定です。

2012年10月11日木曜日

CLEAR Resin (常温重合) その2

 
その1からの続き 
 
模型上で観察すると、やはり左側は黄色を感じます
 

模型から外し、白い紙の上で確認すると

 
やはりGCのUNIFASTⅢは黄色みがあることが分かります
 
 
用途にもよるのでしょうが、完全に透明を狙って作るつもりでUNIFASTⅢを使うと、後で痛い目を見るのだろうと思います。黄ばみがあります。
 
もちろん透明(Clear)を狙わないのであれば全く問題なく、むしろ物性の良さは流石のGC製品ではないかとは思っています。
 
 
最終的には患者さんの装着物となるわけで、医院から「透明レジンで」とオーダーがくれば「透明レジン」を使うのが普通だと思いますし、商品の色を説明する表記で「CLEAR」と書いてあれば、透明だと思って使ってしまいます。
 
技工の現場からすれば。。。
「実際には若干黄色味が残る」などの微妙な表現でも書いておいてくれると助かります。
 
 
 
技工の現場の教訓」としては
「Clearという同じ表記でも商品によって色の出方に差があるので、物性なども含めた差を理解して用途によって使い分ける」となり
 
 
それならということで、臨床ケースで目的別に使い分けしてみました。
 
床拡大装置ですが、エクスパンションスクリューのすぐ横が一番ストレスが掛かる部分です
矯正力が掛かるというのではなく、脱着の際に内側へたわませるためです
 
 
そこで、エクスパンションスクリューから第一小臼歯までをUNIFASTⅢで
それ以外の部分をRe-fine Brightを使ってみました
 
 
 
 
そして、GCといえば鹿島さんですので、早速電話して確認したところ・・・
「重合開始剤」が黄色で、どうしても若干の黄色味がでてしまう」
さらに「ちゃんとした透明であれば、UNIFASTⅡのClearを使ってください」だそうです。
 


2012年10月9日火曜日

週末のこと

週末は久しぶりに自由な時間がとれたので、思ったまま行動してみました。

まず土曜日。
今月の14日はそういった季節なのでしょうか、アチコチで講習会などがありますね。
私どもも例にもれず、14日はJPIのセミナーとインプラント説明会と咬み合わせ東京プレセミナーが被ってしまい、どうしても出なければならない2つを優先し、午前と午後でインプラント説明会と東京プレセミナーの、どちらとも出席するという強行スケジュールを組み、そのための資料作りに没頭しました。JPIは佐野に行ってもらい、KO主催の講演会は野崎が出席予定です。

視覚的な演出を考慮したkeynoteでのプレゼンと、共通のデータとして構築するためのPWPでのプレゼンになっているため、コードやマウスを含め2台で4kgからのPCの持ち運びは苦痛です。。。


日曜日は、というか土曜日の夜中3時頃から出発して、独りで長野の麻績~安曇野あたりを少し曇った晴天のアルプスを観ながらドライブし、夕方からは田中先生ご夫妻とお会いするということで速攻帰宅しましたw 走行距離にして500kmちょっとでしょうか。
田中先生から「もし麻績で泊まるなら、シェーンガルテンに行ってみたらどうですか?」と宿を紹介していただきましたが、電話で問い合わせてみると「連休なのであいにく満室です」とのこと。なんでも今の季節に「まつたけ御膳」を振舞い、露天風呂もあるということで心動かされましたが、宿泊は叶いませんでした。



午後にはさいたまに戻り、夕方からは下北沢~笹塚へ。
私の一方的な用事だったため「5分で済ませます」ということでしたが、「せっかくだから食事に行きましょう」と言って頂き、田中先生ご夫妻と一緒に食事をいただきました。

 

連れて行っていただいた店は、内装の作り、装飾やライティングが洒落たイタリア料理のレストランで、本格的なイタリア料理を楽しめます。
何よりもホンワカした温かい雰囲気が店に溢れていて、ライティングは薄暗く大人の匂いを感じますが、家族連れが圧倒的に多いナイスなお店でした。




月曜日。
朝から洋服を大人買いしてきました。
これまで運動をやっていたため、洋服というとジャージでしたが、「そろそろ歳なんだし普段着のようなものでも買ったらどうか?」と家族からも言われていたため、それならということで一気に買いました。
一気とはいっても、ジャケット1着、シャツ2着、ズボン2本、肌着4着、靴下4足ですが、私は服には元々無頓着なため結構な勇気が要りました。

ちなみに、肌着と靴下は「しまむら」です。。。

午後は読書に浸りました。
つい先日、東野圭吾の「白夜行」を読みました。こういった感じの小説では、私としては宮部みゆきがお奨めですが、たまには東野圭吾もいいかなと思います。
徳川家康は14巻が終わって久しいですが、15巻をようやく手に入れたので、昨日はその15巻を読み切りました。ちょうど秀吉が逝って16巻へ続きます。