2012年4月27日金曜日

GW 突入?

巷ではGW突入でしょうか。

まだテレビを観ていないので、雰囲気も分かりません。

そんな中、私は明日から大阪入りなので、
土曜日の臨床報告会と日曜日のセミナーの準備に追われています。

日曜日は遅くなりそうなので、宿が取れれば連泊かもしれません。。。


3日~6日の休みでは、意地でもフリーで出かけようと思っています。


ちょっと遠いですが、せっかくなので
邂逅の森」から阿仁村などを散策してみようと画策中です。



昨年のGWは次女と二人で岐阜~名古屋を周りましたが、
パソコンと文庫本を片手に、いよいよ今年からは独りです。




 中切歯、第一大臼歯はジルコニア・セラミック(e.max Ceram)
第二大臼歯はe.max Stain(HT)


田中武先生のブログは こちら

なぜ児童の列に

ちょうど1年ほど前に、このブログで「弔事」という題の文章を書きました。

こちら

『小学生の列にクレーン車が突っ込み6名の児童が亡くなったというニュースを聞いたとき、なぜ数年おきに、まるで狙って突っ込むかのように「小学生の列に車が突っ込む」ということが起こるのか?と憤りました。元気に「いってきま~す」と出て行った子供と、それきり触れ合うことが出来なくなった親の気持ちを考えると、苦しくて仕方ありません。』


これはその文章の一部ですが。。。


先日も子供の列に車が突っ込みましたが、今日のニュースでも同じようなものがありました。

何なんでしょうかね???

やはり何かが誰かが狙っているのか、と疑いたくなるほどのものを感じます。



間もなくGWということで、子供が小さければ家族で何処かに出掛ける予定でもあったでしょう。

2012年4月26日木曜日

講習会レポート  須賀葉月

週明けにレポートを求めたところハッキリした返事がなかったため、聞いた限りのことをアップしましたが、今日になって新人の須賀が本人なりに書面でまとめてきたので、そのまま追記とします。






オールジルコニアクラウン・ゼノスター最新補綴情報セミナーに参加して

                              4月22日  須賀葉月

飯島俊一先生

・インプラント修復における合併症→インプラントの周囲炎症
  その原因の28%は補綴物が原因

・咬合力の把握
  人に応じた作り方が必要

・ジルコニアの展開
  透明度の高いジルコニア
  カラージルコニア

・CAD/CAMによる新しい素材の利用
  e.max
  ジルコニア   →異種素材の結合(セメント固定・焼き付け)

・インプラントデザイン
  連結法(セメント固定・ネジ止め)



■木村健二先生

・ゼノスター製作の過程
  WAXUP→設計→調整→ステイン

・色づけ
  メタルより→真っ白より→より口腔内に調和した色

断面の状態から浸透の度合いを見るなどし、各種ステイニング塗布回数を実験している

・ジルコニア=高強度、生体親和性、低コスト、低リスク


■Dr.Sasch Cramer von Clausbruch

・メリット=ゼノスターでは安全かつ強度の高い補綴物が製作でき、再現性が高い

・デメリット=焼結が必要で技工士による研磨が必要


■星野 元先生

・金属アレルギー対策
  完全なメタルフリーに移行  → 9割がe.maxとジルコニア

・安全で壊れない材質
  チッピングするMBの代わりはないか??
         ↓
  ジルコニア・セラミックでもチッピングする
         ↓
  ジルコニアクラウンにステイン&グレーズ  
         ↓
  チッピングを減らせることができ、アレルギーを克服!

・CAD-on
  強度が高く、審美性が得られる
  前歯は不可で本数に限りがある
  厚みは咬合面1.5mm、マージン部1.0mmを守る

・強度
  e.max CAD         360Mpa
     e.max CAD on    360Mpa
     e.max Press         400Mpa
  ジルコニア   1100Mpa
  ゼノスター         1100Mpa



《 セミナーを受講して 》
協和デンタルラボラトリーの社員の方が、とても簡単そうにゼノスターのデザインをしているのを見て、自分も頑張らなくてはいけないと思いました。


  

パソコン終了間近?

今日は来月のイベントの準備に時間を費やしましたが、それ以上にパソコンのスタック処理に時間を費やしてしまいました。

会社のネットワークもVISTAから7に変わる中で問題が残ったままですし、32ビットと64ビットが混在するなかではソフトの互換性の問題もあってパソコン関係では頭の痛いことばかりですが、普段はなるべく考えないようにしています。


普段から一番使っている手元のパソコンは32ビットのウィンドウズ7で、頻繁なメールのやり取りやブログの更新、写真の閲覧、写真の加工、イラスト製作などに使用していますが、そのパソコンが動かなくなりました。

セーフモードでしか動かなくなり、一時は本気でF:Diskを考えましたが、
結局1週間前のシステム状態に復元し、それでも問題が残った4種類のアプリケーションをそれぞれのHPから再ダウンロードして修正できました。



来月のイベントは中旬ごろにあり後日報告できればと思いますが、またまたサヤカらしいぶっ飛びイベントになると思います。

また、その数日後にはノーベルバイオケアのシンポジウム2012が大阪で催されます。

「東京でもやるんだから東京行けばいいじゃん」という意見もありますが、東京はナント2ヶ月後になってしまいます。

会場の都合などでしょうが、2ヶ月の差は放置できませんので、私が単身大阪に行き、東京でのシンポジウムは恩田に行ってもらう予定です。





2012年4月24日火曜日

伝言板

地方では夏日も記録したようで、さいたまでも日中は暑くて窓を開けたくなるほどでした。



写真に日付を入れないようにしていましたが、これからは日付を入れるようにしました。

いつ頃の写真かある程度は記憶していますが、ハッキリと日付までとなると覚えていません。以前は写真としての質が落ちるなどと考えて日付を入れませんでしたが、最近では歳のせいか、記録としてキチンと残っていてほしいと思うことが多くなりました。
そういう写真を多く撮るようになったのかもしれませんし、過去を振り返ることが増えたのかもしれません。。。




さて、特に意味もない写真ならば曖昧な記憶でも良いですが、仕事になるとそうはいかないことがあります。

ドモホルンリンクルのCMだったか、どこかの化粧品メーカーのCMで「一人のお客様の声がスタッフ全員に伝わる」というのを「糸電話」で映像表現していました。



絵的には良いですが、現実はそうもいきませんのでw

サヤカでは伝言板を利用しています。




いつ、誰からの連絡で、内容はどんなものか、それは誰へのものなのか、そしてそれは誰が受けたのか、というものが全員に伝わるように伝言板を使っています。

電話で個人対個人で済んでしまうモノ以外は、掲示板でお知らせします。











2012年4月23日月曜日

2級 オープンバイト その4

今日は朝から歯科医院での立会にいってきました。


その3からの続きです



以前よりも更に不定愁訴が消滅し、やはり前回の立会で伺えた「寝起きの猛烈な頭痛」は、その後も完全になくなったとのことでした。

前回のとき、さらなる前方回転と正中方向への右回転を妨げるピポットをリシェイピングしていただきましたが、前回からの日も浅いということもあり、今回は前方回転の進行状況のみの確認と、装置の調整となりました。




男性に比べ骨格筋の少ない女性は、その偏位も、また偏位に伴う症状の変化も軽やかで敏感ですが、それにしても短い期間の間に随分と良い方向へ動いているようです。

ただ、逆方向へ誘導してしまった場合の悪化に対しても敏感であろうことは想像に難しくないので、やはりキチンとした計画を持って臨まなければならないとも思っています。



症状その他を一定期間様子見し、問題ないようであればGW明けあたりからプロビに置き換え、その後Finalになっていく予定です。







週末のアチラとコチラ【再編】

昨日の日曜日、弊社スタッフの野口と新人の須賀は、秋葉原UDXで催された大信貿易主催の「「WIELAND Special Seminar オールジルコニアクラウン・ゼノスター 最新補綴情報セミナー」に参加してきました。

箇条書きですが、メモしてきたものを紹介します。

【星野元先生など】
■e.maxについて
ジルプレスは割れてしまうことがあるが、キャドオンだと割れないらしく、メーカーはプレスの方が硬いということとは反対の結果が出ている。

それが本当だとしたら仲介の材料の差なのか?

■ジルコニア単体だと対合歯に良くないと言われているが、それは仕上がりの粗面によるもので、ポリッシングしたジルコニアなら天然歯を痛めることはない

■メタルフリーにする理由は「金属の高騰」と「MBのチッピングのアフターケアーが大変」ということ

e.max年間400本セットして、4本問題が発生
ジルコニア年間200本せっとして、4本問題発生(ジルコニア冠、ジルコニア・セラミックなど)

これらの数字はMBのそれと比べて著しく少ない


以上 DT.野口



■受講者の皆さんはベテランのように見え、私のような新人が来ていいトコロなのかと、とても不安になった

(須賀は初めての講習会参加だったので、こういう感想が出たのだと思います、爽やかで良いですねw)

■女性が大勢の前でCADを軽快に操り、少ない時間で読み込み&デザインをしているのを見て、自分との大きな差を感じた【協和の木村さんの講演の中で】

■自分もこれから沢山勉強して経験を積んで、もっと多くの人の役に立てるようになっていきたい



以上 DT.須賀


ジルコニア単体のクラウンについては色々言われていますが、私としては「どうしてもそれでなければならないとき」だけは仕方ないとしても、なるべくジルコニア単体のものは口腔内に入れないほうが良いのでは?と思っています。

歯が崩壊する、口腔組織に崩壊のエネルギーが加わるというのは、主に就寝時のことだと思います。覚醒時の平均17.5分の歯牙の接触で摩耗がすすんだりしているわけではないので、就寝時の5倍~10倍の咬合力が加わるとき、生体にとってどうなのか?というのが、問題だと思います。

90~100mpa前後のセラミック材料なら割れてくれますし、メタルなら摩耗してくれます。

1000~1200mpaという絶対割れないモノが、今後どのような影響を与えるのか、与えないのかは、未知の領域だと思っています。
現時点で絶対大丈夫というものではないはずです。
特に力学的崩壊の軸になりぺリオの起発部位の4番や7番などに入れたくなるのだろうとは思いますが、だからこそ、材料の選択は慎重に見ていかなければと思います。

小林高志









大宮のソニックで行われた大竹歯科クリニック主催の「インプラント説明会」は、午前の部、午後の部とも事前予約の患者さんの数を上回る飛び入りの患者さんがみえ、かなりのやりがいを覚えたのと同時に、手ごたえも感じることができました。


昼の休憩時間での一コマ

左の二人がノーベルの山山コンビこと、山名さんと山本さんです。

2012年4月21日土曜日

時節柄

年度末だ決算だという時期でもありますが、皆さんは如何でしたでしょうか。
また、来年以降の下地作りは着々と進んでいるでしょうか。

ゴリラと3歳未満の子供は「明日の天気を考えない」そうです。

さて、週末の私は先日もノーベルクリニシャンの研修会に一緒に参加した恩田と、大宮の大竹歯科クリニックのインプラント説明会にスタッフサイドとして出席してきます。

新しいスライドを作ったので、心機一転張り切っていきたいと思っています。

また、弊社スタッフの野口と新人の須賀は、秋葉原のUDXで催される大信貿易主催の「「WIELAND Special Seminar  オールジルコニアクラウン・ゼノスター 最新補綴情報セミナー」にいって勉強してきます。 こちら

サヤカでもフルカントゥアーのジルコニア・クラウンは既に手掛けていますが、普段手掛ける人間は限られてしまうので、これまでは見るだけだった者たちも先々のことを考えて「今まで手掛けていないもの」を積極的に学んでいこうとしています。
















2012年4月19日木曜日

抵抗形態

人間の骨格は抵抗形態によって形作られたという話を牛嶋先生の講演でなるほどと感動しながら聞きましたが、生きていくなかでは万事がそれに当てはまるのではないかと思っています。

逆にいえば擁護・庇護すれば衰え、退化するというものです。

ナビが一般的になる前に私は免許を取得し、アチコチと車で出かけました。
埼玉に住みながらも、大きな目標がある場合は神奈川、千葉、茨城などへは、前日に地図を簡単に見ておけば迷いもせず辿りつけたものです。
車に乗りながら道すがら地図を見るというのは、余程のことが無い限り必要ありませんでした。

たとえ道に迷っても、方角だけは「あっち行けばOK」という具合に分かったものです。
そう、必要だからこそ研ぎ澄まされていたのだと思います。


それなのに、今では代車などでナビなしの車に乗って他県に行くとなると、結構な準備が必要になる気がしますし、ましてや、ナビで目的地を設定して運転していて、大きな目標物のない目的地間近で「目的地周辺です、ナビを終了します」と言われた時の心細さといったらありません。

間違いなく運転しながらの方向感覚などは退化したと思っています。


フィジカルなトレーニングでも、例えばテニスの伊達公子は「出来ないところに目標を置く、そうやって成長する」といっていたそうですし、私もそう思います。

桁外れの目標は全てを台無しにしますので、程度の問題はありますが。


仕事でもそうだと思います。
「オレ流」ではないですが、自分で限界を決めてしまい、やってもいないのに「出来ること」「出来ないこと」で線引きしてしまいがちですが、限界を超えたところに、あるいは限界など考えずに目標を持って取り組むからこそ成長するのだと思います。

環境もそうではないかと思っています。
浄水器が当たり前になり、空気清浄器で空気をキレイにして、国民の30%がアレルギーになったといえば、まるで笑い話です。

人類始まってからずっと飢餓との戦いだったものが、今では人類始まって以来の脂肪との戦いとも言われる近年ですが、栄養の摂取についても「足りないくらいがちょうど良い」と思っています。

そしたら先日コンビニで「空腹が人を健康にする」という本を見つけました。 関連記事
開いて見ませんでしたが、考え方は似ているのではないかと思います。


私は子供の頃はアレルギーはありませんでしたが、近年は何かとアレルギー症状がありました。
2週間に一度は皮膚科にいって薬を処方してもらっていたほどです。


今年に入ってからは、3食を当たり前に採らなくしました。
朝は6枚切りの食パン1枚の半分だけ、昼は野菜ジュースと野菜、夜だけは心置きなく大食いw
また、家では浄水器の使用を止めました。
床に落ちたものは3秒以内なら食べます【3秒ルール】
化学薬品たっぷりのシャンプーでの洗髪は2日に一度で充分です。今の季節なら。


そして、2月に入ってからは皮膚科に行かなくても大丈夫になりました。


下顎吸着デンチャー

DT.佐野

2012年4月18日水曜日

ネガティブ・キャンペーン

以前にも、新しいレジンシステムがA社から発売される少し前から、B社のレジンシステムは欠陥品だという噂が流れました。

かなり具体的な理由も一緒に喧伝されていましたが、情報の元を辿っていった先にはA社の営業マンにいきつきました。

今回はe.maxの2ケイ酸リチウムセラミックがその槍玉に挙げられているそうです。
某社が自社のネットワークラボを無視し、内々の業績だけを考えた大量生産・低価格戦略をたてたらしく、その対抗馬になるであろうe.maxの悪口を喧伝しているようです。

アメリカなどではテレビCMや選挙活動でも相手を誹謗中傷するなどのネガティブキャンペーンは普通におこなわれているようですが、私はどうも馴染みません。

仕事は世のため人のためになってこそナンボ、というものだと思っています。
多くの人に忌み嫌われ、自己の業績だけを考える手法は、耳にするたび気分が悪くなります。


同じ黄色のチューリップだと思っていましたが、よく見ると片方は花びらの辺縁に赤い縁がありました。レンズだけではなく、たまには自分の意識も、マクロにしたりワイドにしたりすると思わぬ発見があるかもしれないですね。






2012年4月17日火曜日

2級 オープンバイト 番外編

今日は午後から浦和の歯科医院へ、咬み合せ臨床実習に行ってきました。



先日来報告している2級オープンバイトとは違う患者さんですが、同じようなアプローチをしています。

こちらのケースは咬合の先生と一緒に取り組んでいるケースになります。


こちらの模型は術前の状態です





こちら現在の状態


やはり今年に入ってからの取り組みで、前方回転による被蓋咬合方向への誘導が形を見せてきたころ、上顎中切歯翼状捻転の矯正と下顎アーチの拡大のため、ブラケットの併用となりました。
こちらも抜歯なしです。

こういった取り組みは術者が描くゴールと患者が描くゴールのズレが出た場合、そのすり合わせが難しいものがあります。

患者の方がより良い状態を望むのもあるでしょうし、その逆もあります。







2012年4月16日月曜日

週末の研修会

土曜日は恩田と二人で、品川のノーベル本社研修室で催された、ノーベル・クリニシャンの操作研修会に参加してきました。


品川はやはりちょっと遠いですね。都心のはずれというイメージがあります。


講師の方の名前は一瞬で聞き取れませんでしたが、普段は東北地方を担当していると言っていました。

一人に一台割り当てられたパソコンをスライドの説明に従って操作する研修会ですが、パソコン操作をスライドで説明されながら手元のパソコンを操作するのは難しいですね。


ある程度パソコンに慣れているつもりでも、スライドを見ていると手元の操作がおろそかになりますし、手元のパソコンに集中しているとスライドでは先に進んでしまい、今ドコをクリックして展開したのかなど見逃してしまいます。

それでも何とか一通りの操作はノーベルガイドでやっていたので、全体を通しては頭に入りやすかったと思います。今日の午後にも更に復習ということで、独りVAIOで同じ操作をしてみましたが、特に問題なく進行させることが出来ました。







2012年4月13日金曜日

明日は品川

明日は品川のノーベル・バイオケア・ジャパンへ、恩田と共にNobelClinicianの操作研修会に行ってきます。ノーベルガイドから少々いじっていますが、本格的に使っていくために再度勉強しなおさなければなりません。

機械モノは使っていないと全く分からなくなります。
我が家のTVの録画システムは、私は全く知りません。使っていないので。

そういえば、クリニシャンのために買ったVAIOですが、ビデオカードとモバイルのせいで選択の余地が無くVAIOにしましたが、初期不良で交換になりました。



「お客様相談センター」に電話しましたが、ソニーの「お客様相談センター」はクソですね。
私は以前からソニー製品を使っていますが、「お客様センター」に電話するたびにそう思っています。

あれは、お客様の相談に乗る場所ではなく、客の言い分を完璧に防御しようとする「盾」です。

自己防衛だらけで客に見放され利益が出なくなるのも当然だろうと、独りほくそ笑んでいます。。。







PIB accesshole (Denture type)  その2

先日PIBのアクセスホール処理について、このブログで書きました。  こちら


昨日の午前中に訪問した歯科医院で、たまたまそのケースのセットに立ち会えました。



目視による確認後、パントモとデンタルで適合の確認を2重にしました


上顎は今のところトターレです

セット後咬合面観

仮セットの段階なので、アクセスホールは仮封材で閉じます

この日は無調整でそのまま終了となりました

2012年4月12日木曜日

2級 オープンバイト その3

今日の午前中は患者さんとの立ち会いで、歯科医院へ行ってきました。



先日このブログで紹介した2級オープンバイトの患者さんです。  
過去のレポートは こちら と こちら


【写真-1】 
今日お会いした時の最初の口腔内の状態ですが、かなり落ち着いている様子でした。



【写真-2】
こちらは 4月5日(1週間前) の写真




その後お加減はどうですか?と伺うと、起きているとき突発的な頭痛はたまにあるものの、鎮痛剤はほとんど飲まなくなりましたとのこと。さらに寝起きの頭痛は完全になくなったそうです。

【写真-3】

ここまでは就寝中の筋肉の弛緩を利用した顎位の誘導でしたが、ここから先に進むためには偏位の原因になっているピポット部分をリシェイピングしていかなければならず、現時点のピポットと今後偏位するに従い段階的にピポットになりうるであろう部位に削合コアを製作し、先生にリシェイピングしていただきました。

今回のアポイントでは前方回転を始めた下顎を、さらに被蓋咬合を確立させると同時に、正中を揃える方向へも誘導する装置を装着します。

【写真-4】

【写真-1】に上顎の中切歯同士の中間と、下顎の中切歯同士の中間点を記してみました。実際に小帯の位置などから正中を見てみると、上顎は気持ち左側寄りに正中があるようですが、下顎の正中は黄色のポイントのままでした。下唇自体も左側に振れています。【写真-4】




≪捻りについて≫

1、
模型上での空論(?)では、捻りの顎偏位の一番の原因は上顎右側犬歯でした。
2級が1級になる過程で捻りも戻ろうとする先で邪魔になるのが右上3番となります。

【写真-3】にあるように、右上3番をリシェイピングしてもらうため削合コアを製作しました。
削った量は凄まじい量です。開いたスペースに物体を作る「咬合」による弊害で、無理やり咬ませるために異様に膨らませた舌側の形態を限界まで削ってもらいました。

2、
右上3番の舌側の膨らみが最大の問題でしたが、【写真-2】などからも分かるように対合の右
下345番も平面を崩し将来的にピポットになる危険性があったため、咬頭をリシェイピングして 
もらいました。【写真-5】

【写真-5】



≪前方回転 被蓋について≫

1、
さらなる前方回転を阻害している原因は右上三番も一部絡んでいますが、左右の上顎小臼
歯部です。【写真-3】の削合コアでは特に左側の小臼歯部の削除量を多めに設定しました。

2、
前方回転した先に問題になるであろう、左上2番の舌側傾斜も調整していただきました。
【写真-7】【写真-8、9、10】参照

【写真-7】




さて、もう一度最初の状態を見てみましょう。

≪今年の1月の状態≫
【写真-8、9、10】
こういう状態で歯科医院へ行った場合、通法通りの対処というとどうなるのでしょうか。
今回紹介している工程では、臼歯を挙げ、前歯部を削るという、およそ通法通りのアプローチとは全く逆のことをしています。


さて、前述したとおり、ここまでは就寝時へのアプローチでしたが、咬合治療について患者さんの理解も得られたため、さらに改善する環境をリシェイピングで整えていただきました。

そのうえで今日からは、日中の緊張状態にある筋肉への働きかけということで患者可撤式のプレートを臼歯部に入れてもらいます。「食事のとき以外は装着してください」と。


昼間用の装置を入れた状態

臼歯部をまた挙げました。 当然オープンになります。




夜はこれまで通り、就寝時用の前方回転を促す謎のスプリントを入れてもらいます。

2週間から4週間すると昼用のプレートの高径に慣れるので、患者さんの了解を得てアイオノマーで固定してしまいます。 (臼歯部はこの治療に入る以前からTEKだったので上乗せするだけです)


そのころ顎位がどう誘導されているか、です。


2級 オープンバイト その1
2級 オープンバイト その2

2012年4月11日水曜日

Zirconia Hybrid

ネジ当てゲームをしました。。。


そんな話は置いておいて・・・


ジルコニア・セラミックは普通にありますが、ジルコニア・ハイブリッドセラミックもオーダーがあります。セラミックでは割れそうなので、という患者さんに用いられる場合やノンメタルで補綴したいなどの場合です。


このケースは最後臼歯にレストだけのせるという形態で、ノンメタルのハイブリッドという指示でしたので、選択の余地なくフレーム材はジルコニアになりました。

サヤカ内でのシステムでは製作できないので、外注でお願いしたものです


ジルコニア表面にはSRアドーロでジルコニア表面を処理

通報に従いハイブリッドを築盛していきます

築盛終了

形態修正終了


ノンメタルの治療が増えれば、こういったコンビネーションは増えてくると思っています。
セラミックも良いですが、どうしても臼歯部へ大型のセラミックを入れるのは怖い場合や、程よく減ることの良さなどを提供したいなどの場合には、こちらの選択になるだろうと思います。



製作:DT野口