2012年6月20日水曜日

シリコン印象材 ( 更新 )

シリコン印象材で一番印象深いのがインプリントⅡあたりですが、最近では各社頑張って良いものが出てきているようです。

親水性のものでも、親水性がいつ出現するのか?などと、材料の進化はかなりのモノだろうと思います。やはり何処の世界でも本物の技術者とモノを研究開発できる学者が優れているのでしょう。

それでも一つで全てを満足させられるものではないということで、浦和の歯科医院ではシリコン印象材を複数種類揃えています。

結構な種類の使い分けです



特に義歯の咬座印象の時に使用するシリコンは、そのベースとなる基礎床の適合状態、吸着状
に合わせて、そのフローを変えているそうです。



名前にも用途が記されてます。。。








後日談ですが。。。
田中先生からメールを頂きました。以下に転写します。


『貴男の今日のブログで、総義歯の咬座印象の話がありました。



当院でもいろいろな材料を試していますが、久しぶりに

昔ながらの亜鉛華ユージノール印象材を使ってみました。

先日お願いした●●さんのケースは亜鉛華ユージノールのケースです。

写真を撮り忘れました。まだ石膏を注いでいないようでしたら写真を撮っておいて

もらいたいと思っています。



このケースは医科歯科と高名な総義歯の先生が作ったケースです。

私も2回挑戦しています。

結果次第では、亜鉛華ユージノールに落ち着くかもしれません。

というのは、どうもシリコンでは、

1.粘膜になじまない

2.フローが悪いので印象が大きくなりすぎる

ので今一吸い付きが悪いように思います。』



こちらがユージノールの咬座印象




さらに後日談として
では厳選されたシリコン印象で咬座印象した完成義歯の吸着はどうだったのか?ですが
正直な話、結果は今一つでした。

田中先生のおっしゃるように、フローが悪い上に粘膜になじまないためか、内面に凸凹両方の皺が残ってしまい、ごく普通の義歯のセットに掛かる調整時間を要しました。




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